【試乗記】マツダ CX-3、旧1.5Lオーナーはショック? 1.8Lディーゼルの大きな進化とは…丸山誠 | Gept-tw.info(スパイダーセブン)- gept-tw.info

【試乗記】マツダ CX-3、旧1.5Lオーナーはショック? 1.8Lディーゼルの大きな進化とは…丸山誠

自動車 ニューモデル

マツダ CX-3 SKYACTIV-D 1.8
  • マツダ CX-3 SKYACTIV-D 1.8
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登場時は1.5リットルのクリーンディーゼルのみを搭載するコンパクトSUVとして注目を集めた『CX-3』。今回のマイナーチェンジを知ったSKYACTIV-D 1.5(以下D1.5)のオーナーは、かなりの衝撃を受けたはずだ。

排気量が小さいながらマツダ独自の最新ディーゼルとして好評を得ていた。2017年6月には2リットルのガソリンエンジンを追加したもののD1.5の販売は悪くはなかった。それなのに排気量を拡大した、新開発のSKYACTIV-D 1.8(以下D1.8)に変更したわけだから、D1.5モデルを購入したオーナーはその走りがとても気になるはずだ。

◆1.5と1.8の違いとは

市街地走行でD1.5と新搭載のD1.8は、動力性能面でさほど大きな変化はない。低負荷領域ではD1.5も十分なトルクを発生しているため、出足などに決定的な差がない。違いを探るとアクセルを踏み込んだ時のエンジン音にやや差がある。D1.5も改良でナチュラル・サウンド・スムーザーなどを採用して静粛性が増して、よりスムーズになっていたが、D1.8はさらに静かになった。これは遮音対策が進んだという面もあるが、エンジンそのものから発生するディーゼル特有のノック音がよく抑え込まれている。

また、アクセルを踏み込んだ時にD1.5はちょっとした加速感の溜を感じる場面があるが、D1.8にはそれがなくアクセル操作に対してスムーズかつレスポンスよく加速する。わずかな違いだが、乗り比べると差がわかる。明らかな差を感じるのは中間加速と高回転域の加速だ。首都高に乗り、アクセルを踏み込むと中間加速がよくなっていることがわかる。追い越し加速でもレスポンスがさらによくなりスムーズだ。

さらにアクセルを踏み込むと高回転域までトルク感が落ち込むことがなく、D1.5と比べ伸びのある加速感を味わえる。これは排気量アップと超高応答マルチホールピエゾインジェクターや可変ジオメトリー シングルターボチャージャーなどを採用した効果だ。ただし、こうした積極的なドライビングをしなければD1.5との動力性能の差は意外に小さいともいえる。参考だが、一般道を含め首都高速中心の約25kmの試乗でD1.8の燃費は21.0km/リットルだった。試乗のため加速も繰り返してこの数値だから、高速巡行ならもっと伸びるはずだ。

◆車内の静粛性に大きな違い

ただD1.5のオーナーが、もっともうらやましいと感じるのは、ロードノイズなど車内騒音の差だろう。D1.5も定期的な改良で静粛性を向上させていたが、D1.8は明らかに静かになった。市街地でも高速でも静かで、特に荒れた路面での“ザー”というノイズはかなり小さくなっている。今回のノイズ対策は入念で、ドアのアウターパネルの板厚をアップさせると同時にリヤドアガラスの板厚もアップ。さらにヘッドライナーの厚みも2mm増やしている。ドアパネルとガラスは車外からの音を遮断するのに効果的で、ヘッドライナーは車内の反射音低減に効いている。

マイナーチェンジでハンドリングもフィールが変わった。コイルスプリングのばね定数を低減すると同時にダンパーを大径化し、タイヤも専用設計として縦方向をソフトな特性に変更している。これによってステアリングレスポンスが落ち着いた特性になり、ゆったりとした操舵感になった。サスペンションとタイヤの変更は特に乗り心地に効いていて、段差を乗り越えたときのショックがかなり小さくなっている。以前はリヤが跳ね気味だったがフラットになり、乗り心地がより向上した。

シートクッションの変更も乗り心地の向上に貢献している。今回『CX-8』と同じ高減衰ウレタン採用したため乗員に振動を伝えにくくなった。座面の剛性も高くなったため、お尻全体を均一に支持してフィット感がよくなったというが、新旧乗り比べても短時間の試乗ではそこまでの変化は感じ取れなかった。

◆コンパクトSUVとしての魅力を大幅に高めた

新搭載のD1.8を中心に話を展開したが、SKYACTIV-G 2.0のフィールもかなりよくなっている。ディーゼルは落ち着いた乗り味だが、ガソリンはコンパクトSUVらしい軽快な走りでスポーティさが演出されている感じだ。高速道路での移動が多い人は、燃費性能が高く落ち着いた走行フィールのD1.8がいいが、普段使いが中心で市街地での走行が多い人にはガソリンをオススメしたい。

しかし、マイナーチェンジでよくここまで手を入れたと思う。新採用のオートホールド付きの電動パーキングブレーキは市街地走行でとても便利だし、先進安全装備では夜間の歩行者認識精度を向上させたブレーキサポート(マツダ初)まで採用している。こうしたきめ細かい変更でCX-3は、コンパクトSUVとしての魅力を大幅に高めたといえる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

丸山 誠|モータージャーナリスト/AJAJ会員
自動車専門誌やウェブで新車試乗記事、新車解説記事などを執筆。キャンピングカーやキャンピングトレーラーなどにも詳しい。プリウスでキャンピングトレーラーをトーイングしている。

【マツダ CX-3 試乗】旧1.5Lオーナーはショック? 1.8Lディーゼルの大きな進化とは…丸山誠

《丸山 誠@レスポンス》

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